私の家は、東と南側が道路に面した角地にあり、南側の道路に面してウッドデッキが設置してあります。私が大切にしているのは、このウッドデッキです。ウッドデッキは床の高さが2mで、そこから80cmの高さの囲い用の手すりが付けてあります。ウッドデッキの下は駐車場として利用しています。
私の住んでいる街は、景観を特に大切にしていて、50坪以下の戸建や、塀の設置が条例で規制されています。元々は山林であった土地を住宅地として開発したため、周りには自然も多く、春先から6月にかけては、梅をかわきりに、次々と色々な花が咲き壮観です。
私の住んでいるこの住宅地には、ウッドデッキを設置している家が多く見受けられますが、ウッドデッキを生活のスペースとして利用している家は、ほとんどありません。ウッドデッキは沢山あるのに、そこに人がいないからです。そもそも、ウッドデッキという存在は、オープンなスペースであるがため、通行人やご近所の目がどうしても気になり、なかなかリラックスしずらいものです。特に日本のような、密集した住宅事情では尚更です。作ったはいいが、利用されずに、家の見栄えをよくするだけのアクセサリーになってしまうことも多いようです。
私の家のウッドデッキには、手すりに固定して、床からの高さが2mの支柱が5本設けられており、この支柱には、藤が這わせてあります。また、下の手すりには、モッコウバラが絡めてあり、そのため、周りの視線が遮れるようになっています。藤は落葉する植物ですので、冬場はやはり、周りから丸見えの状態になりますが、寒いのであまりウッドデッキには出ませんし、葉が落ちるため、日差しが確保できます。
藤は植えてから3年で初めて花が咲き、今では6年経ちますが、南の道路側から、隣と接する西側までを覆うほどになりました。藤の花の咲く、5月中旬から6月初旬あたりには、モッコウバラも同時に咲くため、上は藤色、下は黄色と大変艶やかです。花が咲き終わると葉が生い茂り、落葉する11月末頃まで、周りの視線はまったく気になりません。
夏場はのんびりビールを飲んだり、初秋には月を眺めながらお酒を飲むなどして、ウッドデッキでの時間を満喫しています。ここは、私の自慢の野外スペースです。